「バリシャグ」は、世界的にも有名なタバコブランドを手掛ける、デンマークのタバコメーカー連合体「STG(スカンジナビアン・タバコ・グループ)」が製造しています。
タバコメーカーも他業種と同じように企業の合併・買収が行われており、巨大なグループに属する事により、国際的な流通網とブランド力を手に入れています。STGは30以上のタバコブランドがあり「Bali Shag」は同社でも、代表的ブランドの一つです。
「バリシャグ ハーフスワレ」はハーフスワレを代表する代表的銘柄の一つで、ジョニー・デップなどの有名人も愛用しているシャグとしても有名です。
デンマーク小話
デンマーク人は個人主義が強い国民性で「個人主義は、個人の自由や自立性を尊重しながらも、社会的な連帯感や平等性も重視する」と内容ですが「分かったようで分からない」国民性です。
デンマーク人は、「パーソナルスペース」の考え方が日本人に近く、ハグを好まない傾向があります。このデンマークの「個人主義」は良い面もあるのですが、例えば、仕事がうまく進まない時に上司に相談をしても「君に与えた仕事だから」と投げた仕事も個人で解決するのが当たり前という程の個人主義です。日本の感覚でいうと、「本当に困っているのなら・・・」と周りもある程度は考慮してくれます。個人主義なので、会社の飲み会や職場の知人と帰りに「飲んで帰る」事もないです。今の日本を見ていると、昔に比べると個人主義的傾向が強くなってきたと思います。ただ、個人主義が成り立つ為には、十分な社会制度の保障があってからの話かなと個人的には思っています。
「北欧デザイン」という言葉があるように、デンマークは生活様式の中に「デザイン」という事柄を重視する価値があります。「北欧デザイン」と表現しても様々なものがあります。インテリアに関しては有名なものが多々あり、シンプルで温かい印象のものが多いです。
日本でも「北欧デザイン」の影響が多く見られ、最近流行っている「カフェ」のインテリアは北欧デザインの家具やインテリアのお店が多く、「シンプルで洗練された美しさ」と共に「明るく」「解放感」で心地よい空間になっています。
「IKEA」などの現代的で比較的安価な家具量販店が日本に来てから、「北欧デザイン」の特徴の「シンプル」なインテリアが増えました。
また、洋服や生地にも「北欧デザイン」が多々あります。アパレルでは「マリメッコ(フィンランド)」が有名ですが、「北欧柄」と表現される柄の生地が突然増えました。言葉で表現すると「子供がクレヨンで書いたような色とりどり柄」で、何とも言えない「ほっこりとした雰囲気」があります。ただこの影響は、日本でも「テキスタイルデザイン」と呼ばれる生地の柄を作る人が増え、日本でも秀逸な柄をデザインするデザイナーが増え、北欧でも受け入れられています。
ただ、日本に「北欧デザイン」がなかったかと言うと、そうでもなく、ライフスタイル全般を提案する「無印良品」が指し示している方向は、「ヒュゲ(hygge)」と呼ばれる居心地の良さを大切にする文化に近いように思います。
バリシャグ ハーフスワレについて
商品名 | バリシャグ ハーフスワレ |
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販売価格 | ¥1,210 |
内容量 | 40g入り |
国 | デンマーク |
日本では「バリシャグ」は現在4種類のシャグを購入できます。
商品名 | 特徴 |
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バリシャグ・リッチバージニア | バージニアの旨味を楽しむために上葉をメイン使用したブレンド。コク深く満足感ある喫味 |
バリシャグ・プレミアムバージニア | 高級バージニア葉を自然乾燥と直火乾燥処理を施し、強い甘みとまろやかな喫味を実現。リッチでプレミアムな逸品 |
バリシャグ・ハーフスワレ | ダークケンタッキーとゴールデンバージニアを使用。伝統的なオランダスタイルの特徴ある喫味。吸いやすく、癖が強くない |
バリシャグ・ラウンデッドバージニア | 厳選されたゴールデンバージニア葉とオリエント葉を配合。明るい色で細かく湿度も多め。マイルドで上品な感じ |
「バリシャグ」という名前から「バリ産」と思ってしまうのですが、「デンマーク産」です。バリ島のあるインドネシアは、世界的に有名なタバコの産地でタバコ大国です。インドネシア産のタバコは、豊かな風味と独特の香りで知られており、世界中の愛好家から高い評価を得ています喫煙率が38.3%と非常に高く、他の国が喫煙率が低下傾向にあるのに対して上昇している国です。そんな理由から「バリ産」と言われても納得してしまいそうです。
(名前の由来については追跡中です。分かりましたらご報告いたします。)
パッケージのデザインやロゴの雰囲気から、バリにリゾート感、リラックス感のを感じさせます。名前に負けず、バリシャグは世界中でも人気のシャグです
デンマークの人気シャグトップ10
順位 | ブランド名 | 説明 |
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1 | Bali Shag(バリシャグ) | デンマークで広く愛されている手巻きタバコのブランドです。 |
2 | Prince(プリンス) | スカンジナビア半島で人気の高いタバコブランドで、様々な種類の製品を提供しています。 |
3 | Kamrad(カメラッド) | デンマークに本社を置くタバコメーカー、カメラッド・タバケンファブリケンによるブランドです。 |
4 | Scandinavian Mixture(スカンジナビアン・ミクスチャー) | スカンジナビア半島原産の葉たばこを使用した手巻きタバコです。 |
5 | Old Hojgan(オールド・ホーゲン) | 伝統的なレシピに基づく手巻きタバコで、豊かな香りと味わいが特徴です。 |
6 | Mac Baren(マックバーレン) | デンマークのタバコメーカーによるブランドで、特にパイプたばこで知られています。 |
7 | Golden Virginia(ゴールデンバージニア) | イギリス原産のバージニア種タバコを使用した手巻きタバコで、世界中で人気があります。 |
8 | Drum(ドラム) | 手巻きタバコや葉巻たばこで知られる国際的なタバコブランドです。 |
9 | Captain Black(キャプテン・ブラック) | アメリカ発祥のブランドで、特に葉巻たばこが人気です。 |
10 | Pandur(パンドール) | デンマークの伝統的な手巻きタバコのブランドで、豊かな香りとスムースな味わいが特徴です。 |
いくつかランキングを見ると、「バリシャグ」は必ず上位入っています。ランキングにもよるのですが、「マルボーロ」や「ラッキーストラク」などの銘柄が入っている事が多いのですが、デンマークの国産のタバコが入っているのが他の国と異なる点かと思います。
会社名 | 概要 |
---|---|
スカンジナビアン・タバコ・グループ | 世界有数のタバコ会社で、手巻きタバコや葉巻たばこ、パイプたバコなどを製造しています。 |
ストックマン・グループ | デンマークで最も古いタバコ会社の一つで、1850年に設立されました。 |
カメラッド・タバケンファブリケン | デンマークに本社を置くタバコ会社で、カメラッドなどのブランドを所有しています。 |
マックバーレン | パイプたばこで有名なデンマークのタバコ会社です。 |
ピーターソン・タバコ | デンマークに本社を置くタバコ会社で、手巻きタバコや葉巻たばこを製造しています。 |
オルセン・タバケンファブリック | デンマークの伝統的なタバコ会社で、独特のフレーバーのタバコを製造しています。 |
クリスチャン・アンデルセン・タバッケンファブリック | 童話作家のアンデルセンにちなんで名付けられたタバコ会社で、ユニークなフレーバーのタバコを製造しています。 |
小さいながらもオリジナルのタバコを生産しているのは喫煙家にとっては興味深いです。今回取り上げている「ハーフスワレ」のような、少し癖のあるタバコを好んでいる方からすると、独特のフレーバーを製造していると聞くと、試し吸いしたくなります。
バリシャグ ハーフスワレ シャグ
「ダークケンタッキー、ゴールデンバージニアを使用した伝統的なオランダスタイル」と言われますが、よくよくシャグを見ていくと、いろいろ見えてきます。
バリシャグは「ファインカット」という手巻きしやすいカットを採用しています。具体的には均一に細く長いシャグのカットになります。他のブランドでも「シルクカット」という呼称でシャグを細くカットしてあるものを見かけます。手巻きを始めた頃は、カットの違いで何が変わるのか分からず良さが分かりませんでした。シャグを均一に細くカットされていると、巻く際にシャグを扱いやすく、巻きやすいという特徴があります。ただ、私個人の感想では、シャグが均一に細くカットされてあると、「しっかりとした味を感じやすい」という面が大きいです。同じシャグを巻くにしても、人によっては、「空気がたくさん混ざっているほうがいい」「しっかりと葉を詰めたい」など、巻き具合もいろいろあります。ただ、あまりに大きいカットだと、巻き加減の調整がしずらく、詰めたつもりでも吸ってみると「スカスカ」した感じがすることがあります。味をしっかりと感じるには、シャグが出す煙と空気のバランスが大切です。
バリシャグ は、製造時に枝や茎を手で取り除いており、シャグが均一なのが分かり、丁寧に作られています。これだけ細く繊細な葉を、焦がさないようにファイアーキュアードするには、やまり手間暇をかけないと難しく、高品質と言われる事が分かります。
香りは「ハーフスワレ」と書いてあるので、「スワレ系」のかつお節感があるのですが、他のハーフスワレに比べると、若干控えめなかつお節感に感じました。マックバーレンよりかつお節感は強いのですが、チェ・ブルーと比べると、程よい香りです。
付属のペーパーはバリシャグオリジナルのペーパーが付属しています。漂白されたフリーバーニングですが、MEDIUM THINと書かれてあるように、若干薄めのペーパーです。今回は、これで巻いてみます。
「スワレ系」シャグは、強い香りと喫味の強さがありますが、バリシャグ ハーフスワレは、とても吸いやすく、程よいキック感としっかりとコクもあります。タバコを吸っているという満足感があります。バージニア葉の柔らかく甘い香りと、ダークケンタッキーの燻製香がしっかり感じられます。「スワレ系」にある後味の苦みもなく、あっさりとしてコクがあり、クセを抑えたバランスの良い喫味です。香り、ボディ感、後味のすべてがバランスよいシャグです。
「マックバーレン ハーフスワレ」が上品なスワレと表現しましたが、「バリシャグ ハーフスワレ」はカジュアルなハーフスワレという感じです。「チェ・ブルー」のように若干癖の強いスワレは、その香りや癖が好きで吸うのですが、吸っていて嫌になることがありますが、「バリシャグ ハーフスワレ」は、嫌な気持ちにならず、吸いやすく、また吸いたくなります。
日本でもシャグ愛好家からの支持が厚く、ネット上でのレビュー評価も総じて高い理由が分かります。
「スワレ系」は、「好き」「嫌い」が分かれやすい特徴がありますが、一度、ハマるとまた吸いたくなる種類です。