手巻きタバコの人

手巻きタバコについてあれこれと

ハーフスワレの定番 高品質なBaliShagが作るハーフスワレ 【バリシャグ ハーフスワレ】

「バリシャグ」は、世界的にも有名なタバコブランドを手掛ける、デンマークのタバコメーカー連合体「STGスカンジナビアン・タバコ・グループ)」が製造しています。

タバコメーカーも他業種と同じように企業の合併・買収が行われており、巨大なグループに属する事により、国際的な流通網とブランド力を手に入れています。STGは30以上のタバコブランドがあり「Bali Shag」は同社でも、代表的ブランドの一つです。

「バリシャグ ハーフスワレ」はハーフスワレを代表する代表的銘柄の一つで、ジョニー・デップなどの有名人も愛用しているシャグとしても有名です。

デンマーク小話

デンマーク人は個人主義が強い国民性で「個人主義は、個人の自由や自立性を尊重しながらも、社会的な連帯感や平等性も重視する」と内容ですが「分かったようで分からない」国民性です。

デンマーク人は、「パーソナルスペース」の考え方が日本人に近く、ハグを好まない傾向があります。このデンマークの「個人主義」は良い面もあるのですが、例えば、仕事がうまく進まない時に上司に相談をしても「君に与えた仕事だから」と投げた仕事も個人で解決するのが当たり前という程の個人主義です。日本の感覚でいうと、「本当に困っているのなら・・・」と周りもある程度は考慮してくれます。個人主義なので、会社の飲み会や職場の知人と帰りに「飲んで帰る」事もないです。今の日本を見ていると、昔に比べると個人主義的傾向が強くなってきたと思います。ただ、個人主義が成り立つ為には、十分な社会制度の保障があってからの話かなと個人的には思っています。

 

「北欧デザイン」という言葉があるように、デンマーク生活様式の中に「デザイン」という事柄を重視する価値があります。「北欧デザイン」と表現しても様々なものがあります。インテリアに関しては有名なものが多々あり、シンプルで温かい印象のものが多いです。

日本でも「北欧デザイン」の影響が多く見られ、最近流行っている「カフェ」のインテリアは北欧デザインの家具やインテリアのお店が多く、「シンプルで洗練された美しさ」と共に「明るく」「解放感」で心地よい空間になっています。

IKEA」などの現代的で比較的安価な家具量販店が日本に来てから、「北欧デザイン」の特徴の「シンプル」なインテリアが増えました。

また、洋服や生地にも「北欧デザイン」が多々あります。アパレルでは「マリメッコフィンランド)」が有名ですが、「北欧柄」と表現される柄の生地が突然増えました。言葉で表現すると「子供がクレヨンで書いたような色とりどり柄」で、何とも言えない「ほっこりとした雰囲気」があります。ただこの影響は、日本でも「テキスタイルデザイン」と呼ばれる生地の柄を作る人が増え、日本でも秀逸な柄をデザインするデザイナーが増え、北欧でも受け入れられています。

ただ、日本に「北欧デザイン」がなかったかと言うと、そうでもなく、ライフスタイル全般を提案する「無印良品」が指し示している方向は、「ヒュゲ(hygge)」と呼ばれる居心地の良さを大切にする文化に近いように思います。

バリシャグ ハーフスワレについて

商品名 バリシャグ ハーフスワレ
販売価格 ¥1,210
内容量 40g入り
デンマーク

日本では「バリシャグ」は現在4種類のシャグを購入できます。

商品名 特徴
バリシャグ・リッチバージニア バージニアの旨味を楽しむために上葉をメイン使用したブレンド。コク深く満足感ある喫味
バリシャグ・プレミアムバージニア 高級バージニア葉を自然乾燥と直火乾燥処理を施し、強い甘みとまろやかな喫味を実現。リッチでプレミアムな逸品
バリシャグ・ハーフスワレ ダークケンタッキーとゴールデンバージニアを使用。伝統的なオランダスタイルの特徴ある喫味。吸いやすく、癖が強くない
バリシャグ・ラウンデッドバージニア 厳選されたゴールデンバージニア葉とオリエント葉を配合。明るい色で細かく湿度も多め。マイルドで上品な感じ

「バリシャグ」という名前から「バリ産」と思ってしまうのですが、「デンマーク産」です。バリ島のあるインドネシアは、世界的に有名なタバコの産地でタバコ大国です。インドネシア産のタバコは、豊かな風味と独特の香りで知られており、世界中の愛好家から高い評価を得ています喫煙率が38.3%と非常に高く、他の国が喫煙率が低下傾向にあるのに対して上昇している国です。そんな理由から「バリ産」と言われても納得してしまいそうです。

(名前の由来については追跡中です。分かりましたらご報告いたします。)

パッケージのデザインやロゴの雰囲気から、バリにリゾート感、リラックス感のを感じさせます。名前に負けず、バリシャグは世界中でも人気のシャグです

デンマークの人気シャグトップ10

順位 ブランド名 説明
1 Bali Shag(バリシャグ) デンマークで広く愛されている手巻きタバコのブランドです。
2 Prince(プリンス) スカンジナビア半島で人気の高いタバコブランドで、様々な種類の製品を提供しています。
3 Kamrad(カメラッド) デンマークに本社を置くタバコメーカー、カメラッド・タバケンファブリケンによるブランドです。
4 Scandinavian Mixture(スカンジナビアン・ミクスチャー) スカンジナビア半島原産の葉たばこを使用した手巻きタバコです。
5 Old Hojgan(オールド・ホーゲン) 伝統的なレシピに基づく手巻きタバコで、豊かな香りと味わいが特徴です。
6 Mac Baren(マックバーレン) デンマークのタバコメーカーによるブランドで、特にパイプたばこで知られています。
7 Golden Virginia(ゴールデンバージニア) イギリス原産のバージニア種タバコを使用した手巻きタバコで、世界中で人気があります。
8 Drum(ドラム) 手巻きタバコや葉巻たばこで知られる国際的なタバコブランドです。
9 Captain Black(キャプテン・ブラック) アメリカ発祥のブランドで、特に葉巻たばこが人気です。
10 Pandur(パンドール) デンマークの伝統的な手巻きタバコのブランドで、豊かな香りとスムースな味わいが特徴です。

いくつかランキングを見ると、「バリシャグ」は必ず上位入っています。ランキングにもよるのですが、「マルボーロ」や「ラッキーストラク」などの銘柄が入っている事が多いのですが、デンマークの国産のタバコが入っているのが他の国と異なる点かと思います。

デンマークのタバコ会社
会社名 概要
スカンジナビアン・タバコ・グループ 世界有数のタバコ会社で、手巻きタバコや葉巻たばこ、パイプたバコなどを製造しています。
ストックマン・グループ デンマークで最も古いタバコ会社の一つで、1850年に設立されました。
カメラッド・タバケンファブリケン デンマークに本社を置くタバコ会社で、カメラッドなどのブランドを所有しています。
マックバーレン パイプたばこで有名なデンマークのタバコ会社です。
ピーターソン・タバコ デンマークに本社を置くタバコ会社で、手巻きタバコや葉巻たばこを製造しています。
オルセン・タバケンファブリック デンマークの伝統的なタバコ会社で、独特のフレーバーのタバコを製造しています。
クリスチャン・アンデルセン・タバッケンファブリック 童話作家アンデルセンにちなんで名付けられたタバコ会社で、ユニークなフレーバーのタバコを製造しています。

小さいながらもオリジナルのタバコを生産しているのは喫煙家にとっては興味深いです。今回取り上げている「ハーフスワレ」のような、少し癖のあるタバコを好んでいる方からすると、独特のフレーバーを製造していると聞くと、試し吸いしたくなります。

バリシャグ ハーフスワレ シャグ

「ダークケンタッキー、ゴールデンバージニアを使用した伝統的なオランダスタイル」と言われますが、よくよくシャグを見ていくと、いろいろ見えてきます。

バリシャグは「ファインカット」という手巻きしやすいカットを採用しています。具体的には均一に細く長いシャグのカットになります。他のブランドでも「シルクカット」という呼称でシャグを細くカットしてあるものを見かけます。手巻きを始めた頃は、カットの違いで何が変わるのか分からず良さが分かりませんでした。シャグを均一に細くカットされていると、巻く際にシャグを扱いやすく、巻きやすいという特徴があります。ただ、私個人の感想では、シャグが均一に細くカットされてあると、「しっかりとした味を感じやすい」という面が大きいです。同じシャグを巻くにしても、人によっては、「空気がたくさん混ざっているほうがいい」「しっかりと葉を詰めたい」など、巻き具合もいろいろあります。ただ、あまりに大きいカットだと、巻き加減の調整がしずらく、詰めたつもりでも吸ってみると「スカスカ」した感じがすることがあります。味をしっかりと感じるには、シャグが出す煙と空気のバランスが大切です。

バリシャグ は、製造時に枝や茎を手で取り除いており、シャグが均一なのが分かり、丁寧に作られています。これだけ細く繊細な葉を、焦がさないようにファイアーキュアードするには、やまり手間暇をかけないと難しく、高品質と言われる事が分かります。

香りは「ハーフスワレ」と書いてあるので、「スワレ系」のかつお節感があるのですが、他のハーフスワレに比べると、若干控えめなかつお節感に感じました。マックバーレンよりかつお節感は強いのですが、チェ・ブルーと比べると、程よい香りです。

付属のペーパーはバリシャグオリジナルのペーパーが付属しています。漂白されたフリーバーニングですが、MEDIUM THINと書かれてあるように、若干薄めのペーパーです。今回は、これで巻いてみます。

「スワレ系」シャグは、強い香りと喫味の強さがありますが、バリシャグ ハーフスワレは、とても吸いやすく、程よいキック感としっかりとコクもあります。タバコを吸っているという満足感があります。バージニア葉の柔らかく甘い香りと、ダークケンタッキーの燻製香がしっかり感じられます。「スワレ系」にある後味の苦みもなく、あっさりとしてコクがあり、クセを抑えたバランスの良い喫味です。香り、ボディ感、後味のすべてがバランスよいシャグです。

「マックバーレン ハーフスワレ」が上品なスワレと表現しましたが、「バリシャグ ハーフスワレ」はカジュアルなハーフスワレという感じです。「チェ・ブルー」のように若干癖の強いスワレは、その香りや癖が好きで吸うのですが、吸っていて嫌になることがありますが、「バリシャグ ハーフスワレ」は、嫌な気持ちにならず、吸いやすく、また吸いたくなります。

日本でもシャグ愛好家からの支持が厚く、ネット上でのレビュー評価も総じて高い理由が分かります。

「スワレ系」は、「好き」「嫌い」が分かれやすい特徴がありますが、一度、ハマるとまた吸いたくなる種類です。

 

まろやかに甘いシャグ【ジグザグ ゴールデンシャグ】

ペーパーやフィルターでよく見かける髭の男性のロゴマークのメーカーZig-Zag。フランスのタバコ巻き紙のメーカーであり、世界中で広く知られています。ジグザグのタバコ巻き紙は、その独特のデザインと高品質な材料で知られています。名前の由来は、巻き紙の独特のジグザグの形状にあります。創業は、1879年にパリでタバコ紙工房が開設するほど、歴史の長い会社です。ジグザグは今日でも世界中で人気のあるタバコ巻き紙のブランドの一つとして広く認知されています。

Zig-Zag Golden Shag(ジグザグ ゴールデンシャグ)

 販売価格   680円 
 内容量   25g 
 生産国   ラオス 

ジグザグ ゴールデンシャグの魅力

日本での販売は、パイプ製造で有名な柘製作所が、1987年、たばこの輸入が自由化されると「ZIG-ZAG」「OCB」の取扱いをはじめていますが、歴史的に見ると、1879年に巻き紙会社として創業しているので、さまざまな時代を通じて、タバコ愛好家によって支持されブランドになります。

ロゴになっている「髭の男性は、誰なのか?」という疑問もたれた事はありませんか?

「ズアーブ」と呼称のフランスの歩兵部隊です。1831年アルジェリア人やチュニジア人を主に編成された特別歩兵連隊の兵士を「ズアーブ」と呼びます。ZIG-ZAGブランドの象徴となっています。「戦闘中にズアーブに飛んできた銃弾によってパイプを折られ、代わりに銃の火薬袋の紙を使ってタバコを巻くことを思いつき、それが最初のタバコ巻紙を発明した」。だからこそ、ズアーブは 100 年以上にわたって ZIG-ZAG 紙のシンボルであり、この独創的な兵士への敬意を表しているのです。ちなみに、「ズワーブ」の影響は、タバコだけでなく、ファッションにも影響を与え、「ズアーブジャケット(丈の短いボレロのようなジャケット)」や「ズアーブパンツ(全体的にボリューム感のあるフォルムをウエスト、裾の絞ったバルーンフォルム」として流行しました。

今、ゆったりとしたシルエットが流行っているので、今、着用しても、とてもおしゃれに見えます。戦闘服に美的要素を入れ込むのが、フランスらしいです。時代が変化しても、簡単には変えないZIG-ZAGの姿勢に、とても共感します。

フランスのタバコ事情について

長年にわたりフランスは生活スタイルや価値観の中に、喫煙が組み込まれているので喫煙に対する寛容です。フランス映画を見ると男女問わず喫煙シーンをよく見かけます。喫煙に対する寛容な雰囲気があるので、カフェやレストランのテラス席での喫煙が一般的です。カフェのテラス席でおいしいコーヒーを飲みながら喫煙できるのは羨ましい限りです。また、フランスは上記なような理由もあるためか、喫煙率は24%と、OECD加盟国の中で最も高い水準にあります。驚いたのは、フランスには、喫煙に関して法的な年齢制限なく、誰でも喫煙できます。上記の喫煙率を調べると「15歳以上の成人」を対象としています。日本と比較すると、いろんな側面で「考え方の違い」を思い知らされます。

喫煙文化に寛容な国なので、タバコメーカーも存在しています。手巻きタバコを嗜んでいる方でしたら、ご存じのメーカーかもしれません。

フランスのタバコメーカー
ブランド名 特徴
ギターヌ (Gitanes) 1910年に創設され、高品質なタバコとして知られ、フランスの喫煙文化に深く根付いています。
ゴロワーズ (Gauloises) 1910年に創設され、ギターヌと並んでフランスを代表するタバコブランドとして人気を維持しています。
ジタン (Jtane) ライトタイプのタバコを展開し、フランス製品としての特徴を残しています。フランスの喫煙文化の中で重要な位置を占めています。

そんな喫煙文化のフランスで人気のタバコを調べてみたら以外な結果でした。ヨーロッパのタバコメーカーが人気かと思っていましたが、とらえどころのない結果でした。

フランスで人気のタバコ10銘柄
ブランド名 特徴
マールボロ 世界的に有名なたばこブランド。フランスでも最も人気の高い銘柄。
ゴールデンバイト フランス国内で人気の高い国産ブランド。
ガロワーズ フランス発祥の老舗ブランド。伝統的な味わいが人気。
ケント 韓国のたばこブランド。低タール・低ニコチンが特徴。
ダビドフ 高級感のあるキューバ産のシガー。フランスでも人気。
アメリカンスピリット 有機栽培のたばこで健康志向の人に人気。
ピース 日本のたばこブランド。フランスでも一定の支持を得ている。
キャメル 世界的に有名なたばこブランド。フランスでも定番の人気銘柄。
ラッキーストライク 韓国のたばこブランド。低価格帯で若者に人気。
ガラム インドネシア産のたばこ。低価格で手頃な選択肢。

日本の「ピース」が入っているのは日本人として嬉しいです。始めて「ピース」を吸った時は強すぎて味も何も分かりませんでしたが、年を重ねて吸ってみると、とても甘く香り滑らかな喫味で、ゆっくりと時間をかけて吸うタバコだと気が付き大好きな銘柄なりました。ちなみに「ピース」は、第一次世界大戦後の1920年に発売されており、激動の時代を超えている歴史ある銘柄です。
フランスで今でも喫煙に関して寛容であり文化的に生活に浸透しているから、タバコの値段も安いのかと思いきや、フランスの紙巻きタバコの価格は約1600円前後とされています。これは、1箱20本入りの標準的な紙巻きタバコの価格であり、他の国々と比較すると、日本が約600円前後、ドイツが約1200円、オーストラリアが約3800円となっています。やはり、タバコは「嗜好品」であると思い知らされます。

今回取り上げている「ZIG-ZAG」は、高品質な手巻きタバコのペーパーとして、同じフランスのメーカー「OCB」と共にフランスで人気のあるペーパーブランドです。

ジグザグ ゴールデンシャグ シャグ

バージニア種のたばこ葉を使用し芳醇な葉の香りですが、バージニア種の香りだけでなく、何とも言えない香りがします。「お香」でもありそうな香りです。葉は細かく均一にカットされているので扱いやすいですが、タバコを巻く際に、詰めすぎると「甘さ」や「まろやか」が感じられなくなるので、程よい巻き加減が重要です。若干、乾燥しているので、加湿するのがおすすめです。

バージニア葉の芳醇な香りとまろやかな甘みが口中に広がり、柔らかな煙と軽やかな味わいで、吸いやすく、同時に適度な辛味、酸味、苦味も感じられ、まろやかでバランスの取れた味わいです。着香させた甘みや香りではなく、ジグザグ ゴールデンシャグの持つ「香り」が付加され、柔らかく甘くアロマのような香り含み、おいしさを感じます。を裏を返すと「癖がない」と言えるかもしれません。ただ、タバコに限らず口にするもので、「癖がないのにおいしい」というのは、とても難しい事かと思います。「癖がある」ものは、特徴的でとらえやすく記憶にも残りやすいですが、バランスがとれた味や香りを作るのは、本質的なおいしさを理解していないと、ただ平凡なものになってしまいます。手巻きタバコは、シャグの種類だけでなく、シャグを巻くペーパーや、フィルター、加湿具合で大きく変化します。手巻きタバコの世界を知ると奥深さをひしひしと実感させられる事が多々ありますが、ある事に精通した人が、シンプルな物や事に帰結するように、ジグザグ ゴールデンシャグのおいしさは、似たような所があるような気がします。

日々の喧騒から離れ、静かな時間を味わってみてはいかがでしょうか?

「ほっこり」の街のシャグ【マックバーレン ハーフスワレ】

1826 年に開業した小さなタバコ製造会社から、北欧最大の民間タバコ会社にまで成長した「マックバーレン」。デンマークのパイプたばこの名門として有名です。今回取り上げる「マックバーレン」は、会社名がそのままシャグの銘柄です。マックバーレンが製造しているシャグは、「CHOICE (チョイス)」「AMSTERDAMER (アムステルダマー)」「CAPORAL (カポラル)」など、日本でも馴染みのあるシャグを製造しています。

世界を見ると、タバコ製造メーカーも合併と買収が行われており、マックバーレンは、スカンジナビアン タバコ グループに属しており、業界内で時価総額で13位という大きなグループの傘下です。ちなみに、1位はPhilip Morris International Incで、われらの日本たばこ産業は5位と外国勢に引けを取らない勢いがあります。(ランキングについては、改めて記事にします)

「ほっこり」の国デンマーク

デンマークと聞くと北欧の一国であり、風景が美しく、青い海や緑の草原が印象的で、「牧歌的なゆっくりとした時間が流れている北欧の国」というイメージがありますが、世界でもトップクラスのデジタル先進国であり、政府のデジタル化や国民のデジタルサービス利用率が高く、1968年から個人番号制度を導入しており、国民の94%が利用おり、日本よりデジタル化が浸透してます。

デンマークは、日本と同じように医療保障・失業給付・老齢年金・育児休暇など日本と同じような政策がありますが、教育システムは義務教育から高等教育まで無償(大学・大学院も含む)という太っ腹な部分があります。幸福度ランキングの上位にあるデンマークですが、幸福度の尺度として安心できる生活と保障と共に「教育の無償」は、重要な項目だと気づかされます。デンマークは心地よい生活空間の創造、持続可能な社会システム、高い生活水準など、様々な面で先進的な取り組みを行っている国です。

デンマークでは「ヒュッゲ」と概念があります。日本で近い言葉で表すなら「ほっこり」というのが近いのかもしれません。

ヒュッゲ(Hygge)は、デンマーク語で「居心地がいい空間」や「楽しい時間」を表す言葉です。北欧の人々は、寒い冬の季節に家族や友人と一緒に暖かく過ごすことを重視し、ヒュッゲな瞬間を楽しむことを大切にしています。キャンドルやファイヤープレイスの火、柔らかなブランケット、美味しい飲み物や食べ物、心温まる会話や笑顔、リラックスした雰囲気など、ヒュッゲな時間の要素です。

また、ヒュッゲは、単に居心地の良い空間を作り出すだけでなく、日常の中に小さな幸福や喜びを見つけることを意味します。この概念は、忙しい現代社会でストレスや不安が増える中で、人々が自分自身や他者との繋がりを大切にし、心の平穏を求める事を反映しています。

日本で言い換えると、家族や友達とコタツで過ごす時間が近いのかもしれません。時間を気にせず半纏を着てコタツに入り、みかんを食べながらお茶を飲むのは、何とも言えず「ほっこり」して幸せです。

日本にも「ほっこり」と時間を過ごす事はありますが、異なるのは点は「おしゃれさ」かと思います。

「北欧デザイン」と呼ぶように、デンマークは秀逸したデザインや世界的にも有名なデザイナーが多く存在します。日本のデザインと共通している点もあり、伝統文化を大切している、ミニマリズム(詫びさび)など、シンプルで機能的なデザインは共通しています。

ただ、少し異なる点があるのは、デンマークのデザイン特徴は

  • 自然からのインスピレーション:北欧の自然や風土から影響を受けた、温かみのあるデザインが多い。
  • 上流階級だけでなく、一般の人々も良質なデザインに触れられるように努力してきた
  • 長い冬を家の中で過ごす北欧の生活様式から、家の中での快適な暮らしを重視

つまり、デンマークの北欧デザインは機能性とミニマリズムを基本としつつ、自然との調和や誰もが使えるデザインを目指してきたと言えます。

アルネ・ヤコブセンボーエ・モーエンセン、ハンス・J・ウェグナーなど、世界的に有名なデザイナーが多数輩出されています。

 

マックバーレン ハーフスワレについて

マック・バーレンという銘柄では6種類の手巻き用シャグがあります。「アメリカンブレンド」「オリジナルバージニア」「ピュアタバコ」「バージニアブレンド」「スワレ」と今回紹介する「ハーフスワレ」があります。ハーフスワレのシャグでも代表的な銘柄の一つになると思います。

マックバーレンのシャグは「シルクカット」されており、とても巻きやすく、均一な巻き心地があります。

  • シルクカットとは、シャグを非常に細かく刻むことで、通常のシャグは約0.3~0.6ミリ程度の刻み幅ですが、シルクカットのシャグは更に細かく刻まれ、まるでシルクのような滑らかな質感になります。この細かい刻み幅により、シャグの燃焼が緩やかになり、味が明確に表れるます。ただ、「細かければ細かいほどいい」という訳ではなく、あまりに細かくカットすると、シャグを詰め込みすぎ吸えなくなります。「美味しく吸う」というのは、適度に煙と空気が混ざり合うのも重要です。私は、銘柄によっては、シャグをハサミで「チョキチョキ」と切っていますが、上記のような失敗をすることがあります。メーカーとしては、製品の状態が最高の品質なので、お勧めはしませんが、カットして細かくしてあげたほうが味をしっかりと感じ取れる銘柄もあります。最適にカットされているシャグは、吸った時に「吸いやすさ」を感じ取れます。荒いカットのシャグと比べると、明確に違いが分かるほど異なります。ただ、荒いカットのシャグが品質が悪いというのではなく、大き目にカットされているシャグのほうが、味を感じるものもあるので、一概にどちらがいいとは言えません。難しい所です。

マックバーレンのハーフスワレはバージニアタバコとダークファイヤーキュアード(火力乾燥処理)されたケンタッキータバコを混ぜて作られた伝統的なオランダのブレンドです。いわゆる「かつお節感」のブレンド具合です。ハーフスワレだけも、いろいろな銘柄がありますが、同じハーフスワレを吸い比べると、「かつお節感」が全面に現れるので、バージニアだけのシャグを吸い比べるより、味や印象の違いがはっきりと分かりやすいです。

マックバーレン ハーフスワレ シャグ

開封すると固まりになっていますが、手で触ると「ぽろぽろ」と解れるくらい柔らかく固まりになっています。シルクカットで均一にシャグをカットしている為なのか、シャグが絡み合っておらず、とても扱いやすいです。シャグの中には、粉状になった葉の残骸があるのもよくありますが、それがほとんどありません。カットした時に出てくる粉状は除いているのではないかと思わせる程です。カットが荒いシャグで枝や茎が含まれていると品質に悪い印象を持ってしまいますが、「くず」が含まれていないだけも、何故か品質に信頼がおけます。さすが、老舗の由緒あるメーカーだけに細かい所まで目が行き届いていると思わせてくれます。メーカーホームページでも「シルクカット」という紹介があるので、技術的にも独自のカット方法なのかと思います。香りは、ハーフスワレなので「かつお節」の香りはするのですが、鼻を突きさすような香りではなく、ほんのりと甘く、異国情緒感を感じさせない全く嫌味のない香りです。この程度の香りでしたらビニール袋で梱包すれば、バッグの中に入れても、他のものに匂いが移らない程度だと思います。

手で触るとしっかりと加湿されているのがわかります。今回はさらに加湿をしたいので、3分の1程度をほぐしていきます。ほぐしてみるとわかるのですが、「シルクカット」というように、ほぼ均一にカットされていて扱いやすいです。

付属のペーパーもついています。厚手のペーパーでよくある漂白ペーパーです。これは、加湿をさせた時に使用します。

リコリスのペーパーと相性がいい」というのを聞きましたが、スワレの良さを味わいたいのでスローバーニングのペーパーで巻きます。

とても滑らかで柔らかく吸いやすいです。ハーフスワレ特有の「かつお節」はあるのですが、上品な「かつお節」です。ハーフスワレは複雑な味の中に、後味に苦みを感じますが、その苦みがほとんどなく、甘くてまろやか感じです。時々、後味に若干の酸味を感じます。煙の香りもいいので、お金持ちもマダムが吸っていても納得しそうな雰囲気です。「かつお節」のパンチ感を求める人には、若干パンチが足りないかもしれません。ただ、吸っていて飽きがこないので、きっちり最後まで吸いたくなります。癖の強いハーフスワレは「美味しい」のですが、ずっと吸っていると飽きて消してしまう事があります。そんな気持ちにならないので、初心者の方や普段使いのシャグにも向いているように思います。

 

普段使いにも、初心者にも、女性にもお勧めできるシャグだという印象でした。

 






 

ドイツのシャグ【ゴールデンブレンド バージニア グリーン】

「ゴールデンブレンド バージニア グリーン」はドイツのタバコ会社「PÖSCHL TABAK」が製造しているシャグになります。PÖSCHL TABAKは、嗅ぎタバコ、紙巻タバコ、パイプシャグ、手巻きシャグなどを製造しており、4代にわたる家族経営の企業です。嗅ぎタバコは世界一の生産量があり、ドイツ市場では嗅ぎたばこの87%のシェアーを持っており、嗅ぎタバコの文化が薄い日本ですが、「JBR」や「RedBull」や「PUEBLO」など馴染みのあるのタバコやシャグを製造してます。今回取り上げるのは、「ゴールデンブレンド 」というブランドの「バージニアグリーン」というシャグにです。

嗅ぎタバコについては、いつかブログ記事として取り上げようと思っています。)

いきなり余談になるのですが、「嗅ぎタバコ」をどのようにして使用するのかご存じですか?

ニコチンが含まれた粉状のものを、手の甲に置いて鼻から吸うのですが、手の甲のどこに置いても問題はないのですが、手の甲の部分を指す為に医学の用語「解剖学的嗅ぎたばこ入れ」という名前がついている部分があります。

親指を「ピンっ」と伸ばすと、丁度良い加減のくぼみが出来ます。この部分を「解剖学的嗅ぎたばこ入れ」と医学用語として定義されています。名前をつけた方のセンスにも脱帽しますが、嗅ぎたばこを「ここ、丁度いい感じに置くことが出来るじゃん!」と発見した人は、周りからかなり称賛されたのではないかと思います。「手の甲に置く」という考えはあったと思いますが、「くぼみ」に置けば、不安定にならず、多少の風にも飛ばされず、道具も何もいらない為、なかなかの大発見だったのではないかと思います。

ゴールデンブレンド バージニア グリーンについて

 

 

商品を販売する上で「パッケージデザイン」は、とても重要な事だと思います。シャグについても同じで、パッケージの半分が注意書きに埋められている為、残りの部分で、どれだけ商品の魅力が最大限に表現出来るように様々な思考を凝らしています。色や文字の配置やロゴのマーク、その他もろもろ、「高級感」「独自性」「歴史」などなど、出来るだけ「目に留まり、手に取りたくなる」ように考え抜かれた結果が商品となって、私たちの前に並びます。

「ゴールデンブレンド バージニア グリーン」を手にするまでは、暫く時間がかかりました。

改めて見ても、他のシャグのパッケージと比較すると「シンプルだな」と思います。

「何故、こんなデザインなのか?」と考えていたら、「ドイツだからか?」と思うようになってきました。

ドイツのデザインの特徴として、機能性と美しさをバランスよく組み合わせ、堅牢で洗練された製品というのがあります。一言で言うならば「質実剛健」です。の背後にはいくつかの要因があります。

バウハウスの影響

ドイツには「バウハウス」という美術・建築・デザインの指針となる学校がありました。バウハウスは工芸や写真、デザイン、建築などの総合的な美術教育を行い、現代美術やモダンデザインに大きな影響を与えました。この学派は「形態は機能に従う」という考え方を重視し、新しい技術や工法を生かしたデザインを推進

これを知った時、「ゴールデンブレンド バージニア グリーン」のパッケージデザインについて

とても納得しました。つまり、「製品に対して揺るぎない自信があるゆえの無駄の排除」で、ポルシェ、フォルクスワーゲンアウディメルセデス・ベンツBMWと車の名前を出しただけでも「ドイツ製品に対する信頼の高さ」を実感します。

ちなみに、日本のデザインの特徴は、独特の美学と伝統に根ざしており、

ミニマリズム

  • シンプルで装飾の少ないデザインが多く、無駄を省いた洗練された美しさ

自然との調和

  • 自然を尊重し、自然界の要素を取り入れることが多いです。

機能性と美の融合

  • 実用性を重視しつつも、美しさを追求することで知られています。

伝統工芸との融合

  • 伝統的な工芸技術を現代のデザインに取り入れる

キャラクターデザイン

  • 日本独特の「かわいい」文化が反映されたキャラクターデザイン

色使い

  • 淡い色や彩度を抑えた色を使うことで、落ち着いた印象

同じ「高品質」と評価される日本ですが、やはりドイツとは向いている方向が若干異なるのが分かるようなきがします。

また、価値観や国民性については、

ドイツ人の特徴は

勤勉・生真面目・ルールに従う・時間厳守・秩序を重んじ、ルールを大切にする

倹約家・自然との調和・ワークライフバランス・自己助力

自分のことは自分でやるという習慣が根付いており、社会的な安全網が充実している一方で、自己決定権を尊重します

日本人の特徴は多様です。

同調圧力に弱い・他人の目を気にしすぎる・第三者の意見を気にしすぎる

他人からの評価を気にする・他人の意見を気にしすぎる

柔軟性・変化への適応

他者との密接な関係・相互依存社会認識し、他人とのつながりを大切にします。

日本人の価値観は、歴史的背景や文化的要因によって形成されており、個人主義集団主義、柔軟性と伝統のバランスを保ちながら、日常生活に影響を与えています。

時代や環境に左右されるので合っているというのも難しいですが、ふんわりと「そうかもしれない」という気がします。

話が大きく逸れたのでシャグにレビューに戻ります。

ゴールデンブレンド バージニアグリーン シャグについて

ふっくらと柔らかい固まりになっています。触るとうっすらと保湿されているのが感じられます。

きれいに細かくカットされており、茎や葉脈のくずもほとんど含まれていません。扱いやすいシャグになっています。

バージニア特有の甘い香りがします。(カブトムシの匂いと表現する方もいます)

私個人の感想としては、熟成させた甘い香りに感じます。いい香りとは異なりますが、異国情緒な香りと表現したらよいのか分かりませんが、もし、この香りのお香があったら、購入してしまうかもしれません。

今回は加湿しようと思うので、加湿剤を入れて2~3日保管します。

ペーパーは「PUEBLO」のHEMPペーパーが付属でついています。試し吸いは、このペーパーではなく、余っていた「che」の極薄のスローバニングのペーパーで巻いてみます。

試し吸いに3本巻いてみました。残りは2~3日加湿して巻きます。味見です。

バージニア葉を贅沢に使用しており、酸味が控えめでクセがなく、マイルドで甘味のある味わいが特徴です。深みのある味わいながらも若干ライトな印象で、吸いやすい喫味」という表現があるように、マイルドで上品な甘味が感じられます。とても吸いやすいです。

癖のあるタバコ(例えばスワレ系など)を吸っていると、香りがしっかりとして複雑な味を感じおいしいのですが、後味に苦みがある事があります。おいしく感じる時はよいのですが、その複雑さが嫌になり、すぐに消してしまう時があります。そんな時、バージニアの吸いやすいタバコを吸うと、バージニアの良さが全面で出て、とても美味しく思います。滑らかな喫味感と共に、ほのかな甘みが広がり、後味はスッキリとして「バージニアはタバコの基本だな」と感じさせてくれます。

「もう吸いたくない」となり、火を消すよな味ではなく、マイルドでライトな所が、嫌な気持ちにならず、最後まで吸いたくなります。癖がないと言えば、それまでですが、嫌な気持ちにならずに吸いたくなるというのは、簡単なようでとても難しいことかと思います。ブログのはじめに、「質実剛健」と書きましたが、やはり品質に自信がので、過剰な事をしなくても物の良さがあるように感じました。

私は、「いつも吸うのはこのシャグ」と決めるのを辞めて、3~4種類程度の異なる種類のタバコを、少しづつ持ち歩いています。癖のあるハーフスワレ、着香され香りが豊かなもの、それと、バージニアのタバコです。バージニアのシャグを選ぶなら、この「ゴールデンブレンドバージニアグリーン」は、その中の一つになるかもしれません。

初心者から熟練者まで幅広く楽しめます。バージニア葉の良さを存分に感じられる、上質な手巻きタバコです。

「ホッと」したリラックスした時間を過ごすのにおすすめだと感じました。

ハーフスワレの定番シャグ【チェ ブルー】

「革命家 チェ・ゲバラ」をパッケージデザインに、ハーフスワレの定番の銘柄になっています。「チェ・ゲバラ」について書くと、別方向の内容になってしまうので割愛しますが、知的で折衷的な読書家であり、「止まらない欲望の資本主義」の現在を見たら、何と言うのか気になります。

チェ・ゲバラ」の顔のハイコントラストのモノクログラフィックは、ナイキやマクドナルドのロゴマークと同じくらい認識されており、時代を超えて超越的な人物だと思い知らされます。そんな人物を名前にしたシャグについてです。

チェ・ブルー(che Blue)

販売価格 680円
内容量 25g
生産国 ルクセンブルク

チェ・ブルーについて

キューバ革命の革命家である「チェ・ゲバラ」をモチーフにしているので、北米か南米の会社が製造しているのかと思い込んでいましたが、製造はヨーロッパのルクセンブルクにあるLandewyck Tobacco社が製造しています。創業は1847年と古い歴史を持つ会社で、Landewyck という会社の名前は、創業者が妻の名前を社名につけ、Landewyck という名前にしたそうです。愛と夢のあるいい話にです。現在では、ドイツ、ルクセンブルク、ベルギー、ハンガリーに施設を持ち、世界 30 か国以上に輸出しており、「チェ」以外にも、いろんな「タバコ」を製造しています。今回、取り上げている「チェ」は、2000年に誕生しているので、比較的新しいタバコになります。

では何故、ヨーロッパの国が、「チェ・ゲバラ」をモチーフに用意たのかというと、ブレンドするタバコの葉に、キューバ産のバーレー種のタバコ葉を使用しているおり、キューバの英雄である「チェ・ゲバラ」を名前に付けたそうです。会社のHPにも「ブレンドが全て」と書いてあるので、銘柄の特徴としてタバコ葉のブレンドに、とても重点を置いているのが伺えます。

余談ですが、今回のブログを書くまで「ルクセンブルク」という国について、全く関心を持つ事がなく、調べてみたらとても興味深い国でしたので、豆知識程度に書きます。

ベルギー、フランス、ドイツに囲まれた小さな国で、正式国名はルクセンブルク大公国。 面積は日本の神奈川県程度に、国土のほとんどが豊かな自然で覆われており、首都ルクセンブルク市は、切り立った崖の上に建つ中世の古い要塞の町として有名な町です。

「一人あたりのGDPが世界一」、つまりお金持ちの国です。分かりやすく公務員の初任給で表現すると、学歴の内容にもよりますが、月給60万円、一戸建ての家の金額が一億円、街中でのwi-fiは無料、電車も無料です。また、公用語がフランス語、ドイツ語、ルクセンブルク語と3ヶ国話すことが出来ます。どうして「お金持ち」なのかというと、小国なので隣国からの労働力で国が回っていること、また金融機関が多い街が理由です。みずほ信託銀行三菱UFJ信託銀行野村グループ楽天ファナックをはじめとする主要な日本企業がルクセンブルクで活躍していると聞くと納得します。治安もよく住みやすい街ですが、「ルクセンブルク駅周辺の裏通り界隈は、麻薬の密売人が活動しているほか、売春、高額な料金を請求するバーの類が存在し、国内では最も治安の悪い地区と言われています」という情報を見ると、どの国でも同じような所があるのだと感じました。

チェ ブルー シャグについて

開封してみると、保湿剤を含んでいるせいかでシャグが固まりになっていました。からからに乾いてしまって加湿が必要なシャグより、消費者思いな所が好きです。遠路からはるばる私の手元まで運ばれて来たと感じさせてくれます。

軽い力で簡単に割れます。個人的には、こんな風に割れてくれるシャグは、使いたい量が調整しやすいので好きです。これを、手でほぐしていきます。

パッケージに「HANDSTRIPPED」(ハンドストリップ 手でたばこ葉の中骨を取り除く作業)と書かれてあるように、均一なシャグで茎や葉脈などが含まれていません。刻み幅も細かく扱いやすいシャグになっています。

この時点でハーフスワレ特有の、かつお節臭やスモーキーな香りが複雑に混じり「正露丸かつお節風味」のような香りがします。燻香の濃度が濃い為なのか、他のスワレのシャグとも異なる独特な癖がある香りです。スワレが好きな方でも、この癖のある香りの濃度により「好き」「嫌い」が別れると思います。

「チェ ブルー」の説明にを調べると、

「チェ・シャグ・ブルーは、ヨーロッパ伝統のブレンドを基本にし、ファイアキュアード原料を主体に、コクのある深い味わいの手巻たばこです。」

この文言をよく見かけます。知識が何もなかった為、タバコを選ぶ時、「何となく」で選んでいましたが、この「ハーフスワレ」の特徴を理解すると、漠然としていたタバコの葉について、多少なり道しるべが出来ると思います。以下に簡単ですが用語の説明を書いてます。(間違いがありましたら、ご指摘して頂けると幸いです。

 

用語説明(ご存じの方は飛ばしてください)

スワレ

ハーフスワレ

  • ハーフは「半分」、スワレは「強い」を意味しています。つまり、ハーフスワレとは、スワレ(強い)タバコの葉を半分ほど使用し、他の葉(バージニア、バーレーなど)とブレンドしたタバコのことを指します

ダークファイアキュード

  • タバコの葉が黒っぽい色になるまで、長時間のファイアキュード(火力乾燥処理)を施した葉のことで、具体的には生木を燃やした上で乾燥させてその香りをつけた葉の事を指します。

  • 鰹節の様な芳醇な香りに、奥深い凝縮された旨味を持つ。燻製のような香ばしい風味。

  • ファイアキュアードされた葉を用いたブレンドが、ハーフスワレと呼ばれています。

  • スワレ系の特徴は、何といってもその燻したり得る深みのあるスモーキーさです。

ヨーロピアン・ブレンド

  • ヨーロッパで人気の高いファイアキュアード製法を用いて作られたタバコ

  • バーレー、バージニア、オリエンタルなどの強めのタバコ葉をブレンドしており、 これにより、スモーキーな香りと深いコクのある味わいが特徴

  • 複雑な風味と強いキック感があり、重めの喫味を好む喫煙者に人気

「チェ ブルー」は、 バーレー、バージニア、オリエンタル、メリーランド葉のブレンドのようです。

「che」の付属のペーパーは上質です。薄さも極薄でcheも透け透けです。さらにスローバニング。ハーフスワレを存分に味わうには、最適のペーパーです。良質のペーパーも付いていて値段も控えめで文句なしです。

吸ってみると、ハーフスワレの持つ独特の燻製香が立ち込めます。「フワッ」と香るのではなく、「ドン」という感じで豊潤でスモーキーな香りで、強めのタバコかと思います。特に、着火した一服目に香りが飛び込んでくるように感じます。吸い進めると、キック感も次第に慣れてゆき、辛味や苦みなど複雑な味わいがあります。ハーフスワレのシャグ全般に言えるのですが、すぐに煙を吐き切るのではなく、口の中や鼻孔などで煙をゆっくりと味わうと、複雑な喫味を感じ取れると思います。

ハーフスワレが好きな方は、この「臭さ」がいい所だと感じている方も多いと思います。ただ、この香りが、部屋の香りや車香りだとしたら、「いい香り」とは言いにくいです。バックの中に入れていたら、「かつお節+正露丸」の香りで埋め尽くされます。部屋も車も洋服も、この香りがして、民族衣装や世界の伝統的な物が飾られた部屋に住んでいる方がいたら、「人生で大切な事を見つけて掴んでしまった人」と感じてしまいそうです。

「好き」「嫌い」が分かれる種類のシャグの為、全ての方に「おすすめ!」とは言いずらいですが、ハーフスワレなどの癖のあるシャグを吸ってみると、バージニアの持つ甘みなどを改めて感じることができ、それぞれが持つ特徴や奥深さを発見できます。

華やかな香りに包まれるシャグ【アークロイヤル パラダイスティー】

タバコ屋に行くと、よく見る機会のある「アークロイヤル」。その中でも人気のある「パラダイスティー」。まさにその名の通り、楽園のような香りと味わいが楽しめるフレーバーシャグです。

ARK ROYAL paradise tea(アークローヤル・パラダイスティー

 

価   格

800円
内 容 量    30g
原 産 国   ウルグアイ  

 

アークロイヤル パラダイスティーの魅力

アークローヤルは、ウルグアイのモンテパズ社が製造しているタバコで、「バニラ」「コーヒー」「チョコレート」「ストロベリー」「アップルミント」「紅茶」など、様々なフレーバーのタバコがあり、「高品質の香り豊かなタバコを求める喫煙者向け」に製造しています。

アークローヤル パラダイスティーは、紅茶の香りと味わいが特徴的なフレーバーシャグです。

このシャグの最大の魅力は、上質な紅茶の香りが楽しめる点です。濃厚な紅茶の香りがたばこに程よく調和しており、喫煙時に爽やかでスッキリとした味わいが楽しめます。様々な香りを着香させたタバコやシャグはありますが、その中でも、アークロイヤルはしっかりとした着香で、香りも上質で驚かされます。「タバコ」で「上品」と感じさせてくれ、数少ない一つかと思います。

MONTEPAZ社は、ウルグアイに本拠を置く、130年以上の歴史を持つ老舗たばこメーカーで、世界各国にその市場に合わせたタバコを製造販売しています。アークロイヤル(ARK ROYAL)、ブライト(BRIGHT)、フロイド(FLOYD)がMONTEPAZ社製なので、日本と馴染み深い会社です。

ブランドの象徴的なデザインとカラーリングが、アークローヤルのパッケージに個性と魅力を与えており、高級感が溢れています。(余談ですが、「新しい規制によるタバコのパッケージの変更」があり、タバコのもつ喫煙による健康被害を全面に押し出したパッケージになっており、喫煙者には心苦しい見た目になっています。)

 

アークロイヤル パラダイスティー シャグ

開封したすると、甘い香りと濃厚な紅茶の香りです。紹介文で「フルーティな南国紅茶の香り」という表現がありますが、言葉通りの香りし、「パラダイスティー」の名前のように、華やかな気持ちにさせてくれます。「茶葉」と言われて出されたら、疑うことなく信じてしまいます。

着香されたタバコはたくさんありますが、どことなく無理やり香りをつけたように感じるものもありますが、タバコで紅茶と同等の芳醇な香りを作り出し、香りでいい気分にさせてくれるのは、なかなかないかと思います。

シャグは、細かく刻み幅は細くフワフワと柔軟です。とても、巻きやすいようにカットされています。巻きやすいので、詰め込みすぎて、吸いづらくならないように注意です。

付属のペーパーは、スローバーニングの薄いペーパーがついています。

煙を吸うというよりは、香りを楽しむ側面が多いと思いますので、ゆっくりと味わうには適したペーパーかと思います。

 

実際に吸ってみると、「パラダイスティー」というように華やかなフルティーな上質な香りがします。煙の香りは、それほどきつくありませんが、しっかりと紅茶の香りがします。

忙しく吸うタバコではなく、紅茶やコーヒーなどと一緒にリラックスした時間を過ごす時に吸いたくなるような気持ちにさせてくれます。チョコレートを持っていたので、食べながら吸ってみたところ、タバコとチョコレートがとても合い、ひとときの至福の時間を過ごせました。

女性の方で嫌いな方は少ないと思うような香りと味わいです。

シャグを加湿して「まろやか」にし、メンソールのフィルターで吸うと、さらに美味しいそうえす。値段は30gで800円と手頃な価格設定なので、気軽に試すことができます。

真夏の炎天下で冷たい飲み物と一緒に吸うと、一層美味しく感じると思います。

 

紅茶が好きな方はもちろん、新しいフレーバーを探している方にもおすすめのシャグです。

手巻きタバコ失敗と発見について

手巻きタバコのブログを書いていますが、私自身、手巻きタバコへ変えてみたが、思ったほど、おいしくもなく、タバコを巻く作業が面倒で、結局、市販のタバコに戻るというのを何度も繰り返しました。そんな、私が手巻きタバコの世界へのめり込んだきっかけを書こうと思います。

手巻きタバコ失敗

私は30年近く、タバコを吸っており一番長く吸ったのは「HOPE」です。おそらく市販のタバコを吸っている多くの人が、自分に合った銘柄を決めて選んでいると思います。今では、コンビニに置いてあるタバコの銘柄、また電子タバコなどもあり、多くの種類の銘柄のタバコを選択できるようになりました。それなのに、どうしてめんどくさい手巻きタバコへ変えたかというと、30年近く吸ってきたタバコだったのに、手巻きタバコを吸い「タバコって、こんなに美味しいんだ!!」と、新たに気づかされ、自分が考えていたタバコと違っていたからです。

市販のタバコが美味しくないと言ってる訳ではありません。今でも時々市販のタバコを買うことがあり「やっぱり、これも美味しいな」と思います。ただ、市販のタバコを吸っていた時、タバコを吸うというより、一つのルーチンになっており、タバコを吸うのが一つの作業のようになってました。「HOPE」は他のタバコより短く作ってあるので、他のタバコを吸うと、半分ぐらい吸って、まだ充分吸えるのに「もう十分」となり消していました。これは、つまり、人それぞれタバコを吸う時間というのが、体に染み付いてしまっていると気が付きました。電子タバコになると、吸える回数が決まっているので、もっと「タバコの時間と」いうのも明確になっているかと思います。

手巻きタバコに変えた時、一番人気とされていた手巻きタバコ選んだのですがが、タバコが全然燃えず、ただただ吸いづらく、味を感じる余裕もなかったです。タバコを巻くのも億劫になり、何が良いのかわからなくなり、吸いやすく美味しい市販のタバコへ何回戻りました。

 

スローバニングの世界で発見

市販のタバコには燃焼剤が入っています。これにより心地いい吸い応えが出来ます。各のメーカーが、試行錯誤した結果が、店頭にならんでいるので、最良の状態のタバコだと思います。

一方手巻きタバコのペーパーには燃焼剤が入ってないものが多いです。ましてや「スローバーニング」という種類の燃えずらいペーパーがあります。ただ、私はこのスローバーニングというペーパーに変えてから、タバコへの考え方が全く変わりました。

「スローバーニング」のペーパーで巻いたタバコは、吸い続けないと火が消えてしまいます。私自身、はじめて「スローバーニング」で巻いたタバコを吸った時、火がすぐに消えてしまい、「滅茶苦茶吸いづらい!」と思い経験が辞めたあります。これは、私が「タバコ」というものは「吸いきるもの」思い込まされていた事が原因の一つです。

市販のタバコの場合、火をつけた直後ならば、火を消し、後で吸いなおしたりしますが、ある程度まで吸ってしまったら、消してしまうか、吸いきってしまう事が多かったです。しかし、タバコを「一本すべて吸わなければならない」という事などなく、吸いたくなければそのままにして、また、吸いたくなった時吸えばいいと気が付かされたので「スローバーニング」という種類のペーパーになります。これと同じような感覚があるのがパイプだと思います。パイプは1時間から2時間かけて吸います。「吸いたくなったら吸い、吸いたくなければ吸わない」、ただそれだけなのですが、燃焼剤入りの市販のタバコはに慣れてしまっていた私は、「煙が立ち上り、どんどん燃えていくタバコ」を、「一度消して、また吸おう」というより、「吸いきってしまおう」という考えしかなく、吸いなおす為に消すということが、ほとんどありませんでした。

このスローバーニングの「美味しいと思えるタバコを、吸いたい時に吸い、吸いたくなければそのまま」という行為が、リラックスしている時に、とても丁度いいのです。パイプを1~2時間かけて吸うのは、1~2時間の余裕がないと出来ません。そもそも、「タバコは嗜好品であり、ゆっくりとした時、リラックスしながら味わう」という事を忘れてしまっていました。

気分転換の為や、一つの作業が終わってから、食事の後など、人によりタバコを吸いたくなる場面は様々だと思います。ニコチンを摂取したい渇望から、タバコを吸いたいなど、いろいろありますが、忙しい日々の中で、タバコを吸うという行為さえも忙しくなっていました。

 

「ゆっくりとリラックスした時、タバコをゆっくりと味わう」

 

このブログの目的とする所かもしれません。